この曲、なあに?

【 ちょっと寄り道・・・この曲なあに? 2017.1〜 】
→この曲、なあに? 2014.7〜2016.12掲載分はこちらをご覧ください。

♪ No.16 ♪(2017.1.1〜2.28)


幻想曲「さくらさくら」 (平井康三郎)
平井康三郎(1910年〜2002年)は日本の作曲家。この曲の原曲は近世筝曲の『さくら』である。幻想的な8小説の序奏に続き、のびやかに『さくら』の旋律(♪さくら〜さくら〜やよいのそらは〜みわたすかぎり〜・・・♪)が流れる。『さくら』の旋律は、速度やリズム、表情を変えながら進み、筝をかきならすかのような勢いのパッセージの後、太鼓の音を思わせる軽快なリズムが刻まれる。その後『さくら』の旋律は高音部・低音部と華やかに一気に駆け抜け、最後はE音で静かに終わる。

♪ No.17♪(2017.3.1〜4.30)


春に寄す『To Spring』 (グリーグ)
この曲は、グリーグの全66曲からなるピアノ曲集「抒情小曲集」の第3集(作品43)第6曲。1867年(24歳)から1901年(58歳)まで、創作活動の長い期間にわたってピアノ小品集「抒情小曲集」を書き残した。この「春に寄す」はグリーグの作品中で最もよく知られる名曲の一つで、4分の6拍子。右手の和音の連打のもとに、左手の旋律が浮かび上がる。春の喜びと自然の美しい情景が目に浮かぶような抒情的な作品。 デンマークへ旅行中ホームシックになり、祖国ノルウェーの美しく雄大な自然を讃えるべく作曲したという。

♪ No.18♪(2017.5.1〜6.30)


プロムナード『展覧会の絵』より (ムソルグスキー)
『展覧会の絵』は、ロシアの作曲家ムソルグスキーが、若くして亡くなった親友(急進的な建築家であり画家でもあったヴィクトル・ハルトマン)の遺作展で見た絵画にインスピレーションを受けて作曲したものと言われている。タイトルがついた10曲からなる組曲である。5/4拍子と6/4拍子が交替しながら冒頭に奏される「プロムナード」は「ハルトマンの遺作展に足を運んだムソルグスキーの歩く様子」を表したもので、形を変えながらこの後も曲間で挿入されるが、それはムソルグスキーが次の絵へと移動している様子を表現している。もともとはピアノ曲だが管弦楽にも編曲されており、管弦楽版では、各々の《プロムナード》が異なる楽器で演奏される。

♪ No.19♪(2017.7.1〜8.31)


ソナタ C dur Hob.XVI:35 1楽章(ハイドン)
1780年以前の作品。ピアノ学習者のソナタ入門としてよく演奏され、ハイドンのソナタの中ではよく知られている作品の一つである。第1楽章はハイドンらしい明るいメロディで、形式は古典的によっている。主題提示部は反復され力強いリズムと明快な旋律が拡がり、展開部は3連符を基調に左手の優美な動きが曲を盛り上げる。ソナチネアルバムにも収録されている。

♪ No.20♪(2017.9.1〜10.31)


「六つの小品Op.118」より第2曲 間奏曲 (ブラームス)
ブラームスが亡くなる2〜3年前の作品。ブラームスの存命中に出版された最後から2番目の作品であり、クララ・シューマンに献呈されている。。作品118は、六つの小品からなり、この第2曲(イ長調)は最も有名で単曲でも演奏されることが多い。優しさを讃え、どこか懐かしいような美しいメロディは聴く人の心を魅了する。またブラームスの晩年的技巧を示す曲である。

♪ No.21♪(2017.11.1〜12.31)


樅の木「五つの小品『樹木の組曲』」より (シベリウス)
モミの木は常緑樹で、一年中葉が枯れることなく青々と繁り続けることから、北欧では「永遠の生命」の象徴とされ、フィンランド国民にとって心のよりどころとなっている木である。
この曲は、Strettoと記された1小節の短い序奏の後、Lentoで憂いをたたえた美しいメロディが聴こえ始める。途中、Risoluteになるとカデンツァ風の32分音符が連なり、あたかもフィンランドのツンドラの大地に吹きすさぶ冷たい北風のようである。その後、Lentoの憂いのある美しい旋律は深く沈みこんでいく。